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尾名高 典子

ひきこもり対策

引きこもりの人達に役立つブログなんて書けるわけがないので、役には立たないことを考えてみたいと思います。


外で働く人以上に苦痛に耐えている 

引きこもりの当事者の人達は、苦しく、辛い気持ちで日々を過ごしているんじゃないかと思います。 

楽してるとか、サボっているとか、甘えているとか言う人もいるかも知れないけれど、そんなことを言う人たちの大部分よりも、多分もっと頑張ってるし、頑張っているという言葉に語弊があれば、苦しいことに耐えているとか、辛い思いをしている可能性が高いと思います。

 

外で普通に働いてる人の中には、もっと甘えている人もいるし、全然努力していない人もいるし、我慢が足りない人もいます。 

世間の大部分は、引きこもりの人達よりも努力をしている訳ではなく、そんな状況にならずに済んだだけで、その人達だって、引きこもりの人たちと同じような立場に追い込まれたら、「普通」に戻ることがどれほど難しいかを実感出来ることでしょう。

 

そりゃあどんな仕事も楽しいばかりじゃないし、身体がきついことも沢山あるし、我慢しなければならないことや、努力を求められる部分はあります。でもその苦しさが、引きこもりの人達より上だとは言い切れません。 


何が言いたいかと言えば、引き籠もりの人達もそんなに自分をダメだと思う必要はないし、概ね引きこもっているよりも、働いている方がまだ気持ち的には「楽」だということです。 

それでは、引きこもりの人達はどうすればいいのでしょうか。どうすれば「楽」になれるのでしょうか? 


自分を傷つけるのは自分

私の思うに、人を最も傷つけるのは本人です。他者が本人以上にその人を傷つけることは出来ません。

  

例えば、人からひどいことを言われても、自分は悪くないとか、全然当たっていないとか、相手が悪いと思っていれば、人は相手の言葉で怒ることはあっても傷つくことはありません。 

逆に、自分が強いコンプレックスを持っていれば、相手からすれば好意的な言葉であっても、深く傷つくことはよくあります。相手が無神経なのではなく、自分の強いコンプレックスに原因がある場合も多いのです。 


引きこもって働かなかったりすると、自分で自分を責めることになり、ひどく傷つくことになるので、何とか自分で自分を責めなくても良いような状況を作りたいものです。


成長とは楽に生きられるようになること

私は人間の成長というのは、いかに「楽」になるかということだと思っています。 

楽は「らく」とも読めますし、「たのしい」の楽でもあります。

 

「楽」を誤解しないで欲しいのですが、やるべきことをやらないと、苦しくなるばかりで楽にはなれません。

 

「楽」になる一番わかりやすい方法は、なりたい自分になることです。そうすれば、”らく”だし、”たのしい”はずです。 

なりたい自分になどなれるわけがないと思う人は、なりたい自分像を間違えているのだと思います。


外からの評価ではなく、自分に安心できる人に 

ここで言うなりたい自分とは、「思いやりがあって、親切な人」とか「人を受け容れることが出来る人」「自分の人生から逃げない人」「向上心を持って行動する人」「いつも笑顔を絶やさない人」「素直な人」などであって、


「明るくて性格が良い誰からも好かれる人」「異性からモテモテ」「めちゃ仕事が出来る」「誰からも尊敬され愛される」「誰と戦っても負けないスーパーヒーロー」などではありません。 


前半はどれも自分が頑張れば実現可能な人物像ですが、後半の人物は努力だけでは無理。目標にするのは止めませんが、まずは出来ることから始めましょう。 


人物を決めるのは思考より行動

前半も努力じゃ無理? いいえ、親切な人には誰だってなれます。心からの行動じゃなくても良いんです。

困っている人がいたら、内心迷惑だと感じていてても助けてあげる。親切な人は、聖人のように心が清らかで優しい人ではなく、親切な行動をする人です。


自分と意見の違う相手の言葉も、はなから否定せずに一度はきちんと受け止めてみる。

自分の人生を受け入れ、自分や他者を否定したり責めたりするんじゃなく、少しでも良くなる方法を考えてささやかな行動を起こす。

心がけ一つでできる事ばかりです。


もちろん努力は必要ですが、なりたい人になるための努力は、しないよりした方が気持ちが良ですよ。



今の自分でも出来ることをなんとか考えよう

引き籠もりからいきなり離脱するのは難しいので、まずは午前中に起きるとか、図書館に通うとか、部屋の片付けをするとか、家のことを手伝うとか、着替えてコンビニに行き店員と一言会話するとか、ネット上で人を攻撃せずに褒めるとか、職安に行って職業訓練校に申し込みをするとか、ボランティアの手伝いをするとか、今の自分でも出来そうなことを探して、昨日までの自分に比べれば頑張ったと思えるようなことをしましょう。

 

続かなくても大丈夫。


もしそれがどんなにくだらないことでも、一度でも実行出来たらちゃんと自分を褒めてあげましょう。十分頑張ったのですから。


自分で自分を責めてばかりいたら、出来ることまで出来なくなりますが、褒めることが出来れば、昨日できなかったことも明日は出来るようになります。 


自分が変われたら出来ることをやるんじゃなくて、今の自分のままでも出来ることから始めましょう。 必要なのは勇気と少しの努力だけ。優秀な能力や多大な努力はいりません。 

苦痛なことではなく、これくらいなら出来るかも? ということを探しましょう。

 

人生は0か100かではなく、20とか45とかもあるんです。 

100出来る人は格好いいけど、世の中そんな人ばかりじゃ成り立ちません。

今までの分を取り返す ために、凄い事をやって周囲を見返さなきゃなんて思わないことです。 

自分には出来ないことや、自分の持っていないものを数えるのは止めて、自分にも出来ることを考え、自分の持っているものに感謝することから始めましょう。


私の一番のオススメは図書館通い

なにせ冷暖房完備で本は読み放題。そして、ネットから離れ本を読むことで新しい刺激を受けることができます。


誰かに会ったらどうしようなんて、そんな起こるかどうかも分からないことでうじうじ悩む必要はありません。考えるとしたら対策です。

芸能人になったつもりでめっちゃ凝った変装するとかどうですか?


家の近所で友達に会いたくないなら、長時間歩いて家から離れた図書館に行きましょう。運動不足の解消にもなり一石二鳥です。


必要から生まれた行動であっても、新たな楽しみを見つけられそうです。



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